Chaos Industries
累計調達額:$1bn (約1540億円)
最新調達 Series D (2025年7月 $510mn (約785.4億円 154円レートで計算))
著名投資家:Accel, New Enterprise Associates
著名防衛投資家:Silent Ventures, 8VC, Overmatch Ventures
事業カテゴリー:レジリエンス・アクティブデフェンス
主要領域:陸上領域
事業内容:次世代のレーダーセンサーによるドローン探知技術の開発・提供
Chaos Industriesは元8VCのシニアアドバイザーを務めたBrett Cummings氏、元8VCのパートナーであり、Epirusの共同創業者であるJohn Tenet氏、そして元Epirusの取締役であったBo Marr博士によって2022年に設立された防衛テック事業企業です。同社は、Coherent Distributed Networks(CDN:複数の小型レーダーセンサーを時間同期ネットワークで結び、リアルタイムで情報共有して高精度な探知・追尾を実現する技術)と呼ばれる全方位型のセンシング・ネットワーク技術を中核としており、戦闘員や民間航空事業者、国境警備当局などが、より迅速に行動し、状況変化へ柔軟に適応し、進化する脅威に先んじて対応できることを目指した設計となっています。主力製品は「Vanquish」および「Astria」の2つのレーダーシステムです。Vanquishは、分散配置された小型レーダーセンサーにより広域の早期警戒を行う短・中距離防衛用レーダーで、小型かつ低消費電力仕様とされています。Astriaは長距離での高精度な目標追尾と広域監視を特徴とする防衛用レーダーであり、両者をCDNプラットフォーム上で相互運用することで、高精度な探知・追尾および広域監視を実現する構成としています。防衛分野においては、Chaos Industriesは2025年9月に、米空軍のAFWERXが運営するTactical Funding Increase(TACFI)プログラムに選定され、1.9百万ドル(約2.9億円)を獲得したことを公表しました。同TACFI契約は、防衛用レーダーシステム「Astria」をフロリダ州空軍基地の試験・訓練施設に導入・配備し、「多目標追尾計測」能力の実証を行うプロジェクトとして位置づけられており、グローバルな脅威への対応能力の強化が期待されています。
事業状況:
Chaos Industriesは2025年11月に、Series Dラウンドで5億1,000万ドル(約785.4億円)を調達したと公表しました。調達資金は製造能力の拡大および人員体制のスケーリングに充当される計画とされており、同社は今後数ヶ月間で複数の政府契約発表を見込んでいるとされています。米空軍をはじめとする防衛機関による同技術の採用・配備により、ドローンおよび小型無人航空機の遠距離からの検知能力が向上することが期待されています。
注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。