所在地:カリフォルニア州 (米国)
累計調達額:$476.5mn (約734億円) 
最新調達 Series C (2025年7月 $110mn  (約169.4億円 154円レートで計算))
著名投資家:Founders Fund, Lux Capital, Andreessen Horowitz
著名防衛投資家:Friends&Family Capital, Caffeinated Capital, Silent Ventures, RTX Ventures, Karman Ventures
事業カテゴリー: 最先端製造技術・ディープテックハードウェア
主要領域:陸上領域

事業内容:AIと自動化技術による精密部品の高速製造プラットフォーム

Hadrian は、オーストラリア出身の起業家 Chris Power 氏によって2020年11月に設立された、AI・ロボティクスを統合した自動化精密加工工場を構築するアメリカの先端製造スタートアップです。同社は「Factory as a Service(サービスとしての工場)」という革新的なビジネスモデルを展開し、独自開発のソフトウェアプラットフォーム「Opus」による製造工程の自動化・最適化を通じて、顧客に統合的な製造システムを提供しています。同社の競争優位性は、精密加工、溶接、鋳造、積層造形などの高度な製造技術を「高精度」「厳格な品質基準への適合」「納期遵守」で提供する点に求められます。また、BloombergのインタビューにおいてCEOのChris氏は、過去30年間で米国が海外にオフショアリングした製造技術とスキルセットの再構築を目指すと述べており、製造業における技術基盤の回復も同社の優位性として位置づけられていると考えられています。防衛分野においては、同社は、2024年6月に Raytheon のTOWミサイル(Tube-launched Optically tracked Wire-guided:米国が開発した対戦車ミサイル)生産プログラムのサブコントラクト生産プログラムの契約を受注しました。このプログラムはウクライナおよび米国向けのTOWミサイル生産を目的としていると公表しています。また同社は、2025年12月にロッキード・マーチン社とのパートナーシップを締結したことを公表しました。この契約により、ロッキード・マーティン社が保有するテキサス州の施設において、同社の加工製造機器等の設置が進められると考えられています。

事業状況:
Hadrianは2025年7月にシリーズC資金調達約2億6,000万ドル(約400億円)を完了させ、この資金によりアリゾナ州メサにおいて新工場を建設することを公表しています。同工場は、現在保有しているカリフォルニア州トーランス工場を補完するものと考えられており、今後、製造能力の拡大を通じた米国防衛産業基盤の強化への貢献が期待されています。

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注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。

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