Spider Oak 🇺🇸
所在地:カンザス州 (米国)
累計調達額:$34.6mn (約53億円)
最新調達:Series C (2023年5月 $ - )
著名投資家:-
著名防衛投資家:RTX Ventures
事業カテゴリー:レジリエンス・アクティブデフェンス
主要領域:サイバー・デジタル領域
事業内容:宇宙・防衛システム向けゼロトラスト・サイバーセキュリティ
SpiderOakは、MIT出身であり、データ管理を行う非営利団体のHierarchical Data Format (HDF)の元CEO兼ね会長を務めたDave Pearah氏が2007年に設立した、ゼロトラスト・サイバーセキュリティ企業です。同社は、宇宙(軌道上)や前線の戦闘環境 (Tactical Edge: 戦術的エッジ環境)など、インターネット接続が不安定または利用できない環境における通信・データ保護に特化しています。主力サービスとしては、ブロックチェーン技術と分散型暗号化を組み合わせたプラットフォーム「OrbitSecure」および「Tactical Edge Cyberservices」を提供し、単一のサーバーやクラウドに依存せず、分散型のセキュリティ環境を構築しています。これにより、通信が断続的・低帯域な環境であっても、ドローンや衛星の指揮統制とデータの改ざん防止を実現していると考えられます。民間分野では、アクセンチュアが、2023年5月に自社のベンチャー投資プログラム「Accenture Ventures Project Spotlight」を通じてSpiderOakへの戦略的投資を実施すると公表しました。本提携により、SpiderOakの「OrbitSecure」をはじめとするゼロトラスト型衛星通信セキュリティ製品と、アクセンチュアが有する衛星通信、地上局サービス、宇宙R&D等のソリューションを組み合わせ、成長する商業衛星通信分野におけるセキュアな通信基盤の整備が進められています。防衛分野においては、2025年10月に米国防イノベーションユニット(DIU)の「Blue UAS Recognized Assessor Program」に選出されたことを公表しました。このプログラムにおいて、SpiderOakはRidgeline Internationalと提携し、国防権限法やNIST規格(科学規準分野におけるガイドライン)への準拠を目指す商用ドローンのサイバーセキュリティ評価を行う認定評価機関として、米国政府のサプライチェーンセキュリティを支える役割を担っていると予想されます。
事業内容:
SpiderOakは2025年12月、米ドローンメーカーRed Cat Holdings社の主力機「Black Widow」向けに、Defense Innovation Unit(DIU)のBlue UASフレームワークに基づく包括的なサイバーセキュリティ評価業務を受注したと公表しました。同取組では、Blue UAS Cleared Listへの掲載に必要とされる脆弱性分析やペネトレーションテスト(侵入テスト)等を実施し、同機の認証取得プロセスを支援する取組と位置づけられています。今後SpiderOakは、ゼロトラスト型の評価手法を通じて、宇宙・防衛分野の無人システムに対するサイバー・レジリエンス強化に寄与していくことが期待されています。
注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。