Capella Space 🇺🇸
所在地:カリフォルニア州 (米国)
累計調達額:$130.9mn (約202億円)
最新調達:Series C (2023年1月 $20mn (約30.8億円 154円レートで計算))
著名投資家:-
著名防衛投資家:Alumni Ventures,
事業カテゴリー: 衛星・レーダーによる監視・観測
主要領域:宇宙領域
事業内容:デジタルレーザーセンサーおよび知覚ソフトウェアソリューションの開発・製造
Capella Spaceは、NASA出身のエンジニアであるPayam Banazadeh氏により2016年に設立された、合成開口レーダー(SAR)衛星コンステレーションを核とした全天候・24時間地球観測データサービスを提供するスペーステック企業です。従来の光学衛星は雲・霧・夜間等の条件下で撮影が困難である課題を抱えていましたが、同社は独自開発したX-band SAR衛星(重量50kg未満の小型衛星設計)により、25cm未満の高解像度SAR画像を、雲・霧・煙・雨・夜間を問わず撮影可能とし、特定の重要地域において同一地点を3時間未満で再撮影できる体制を実現しています。同社は米国カリフォルニア州・コロラド州の自社施設で衛星の設計・製造を一貫して実施し、顧客がインターネット経由で撮影指示を自動発注できる仕組みを通じて、衛星画像販売およびデータ分析サービスを提供しています。民間領域においては、認定パートナープログラムを通じて10社以上のパートナー企業と連携し、海洋監視、災害対応、鉱業・資源監視、保険、環境監視等、多様な商業用途での展開が進められています。防衛分野においては、2025年5月に国防イノベーションユニット(DIU)のHybrid Space Architecture(HSA)プログラムにおいて最大420万ドル(約6億4,680万円)の契約を獲得し、迅速な広域SAR画像取得開発を通じて、インド太平洋・欧州・中央・南方軍でのプロトタイプ実証が2025年夏に実施されたと公表されています。HSAプログラムは、商用・民生・軍事の宇宙リソースを統合した統一ネットワークの構築を目指すものであり、Capellaは12社の新規受注企業の1社として、2026年までに運用可能なハイブリッド商用・政府宇宙ネットワークの構築が進められています。
事業状況:
Capella Spaceは2025年7月15日、量子コンピューティング企業IonQ(NYSE: IONQ)による全株式交換方式での買収が完了し、IonQの宇宙ベース量子鍵配送(QKD)ネットワーク構築のため、Capellaの衛星インフラとIonQの量子技術を統合した「世界初の量子対応地球観測プラットフォーム」として、量子暗号通信による超高セキュリティSAR画像提供および防衛・インテリジェンスミッション支援が進められると公表されています。これにより、今後Capellaは量子セキュリティ対応の地球観測プラットフォームとして、米政府および同盟国における機密通信・シークリット級情報の保護に資する衛星インフラへの活用が進むと期待されています。
注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。