skyryse 🇺🇸

所在地:カリフォルニア州 (米国)
累計調達額:$400.6mn (約617億円) 
最新調達:Series C (2025年10月 $167.1mn  (約257.3億円 154円レートで計算))
著名投資家:Venrock
著名防衛投資家:-
事業カテゴリー: 自律システム・オペレーション
主要領域:航空領域


事業内容:航空機用統合飛行制御システム「SkyOS」の開発・運営

Skyryseは2016年、ミシガン大学でエンジニアリングの博士号を取得したDr. Mark Groden氏により設立された、設立された米国の航空・防衛テック企業です。同社は世界初の飛行用統合制御システム「SkyOS」を核とした航空自動化技術を提供しています。従来、航空機の操縦には複雑な機械式制御装置の習得が必要であり、機体ごとに異なる操縦方法を学ぶ必要があったことから、パイロット訓練に長期間を要することが課題と指摘されてきました。SkyOSは、こうした複雑な機械式制御を単一の4軸制御スティックと2つのタッチスクリーンに集約し、自動チェックリスト、離陸、着陸、ナビゲーション、低視界飛行、エンジン故障時対応などの手順をソフトウェアで支援・自動化することで、固定翼機・回転翼機の双方を共通インターフェースで操縦可能とする統合制御システムとして位置づけられています。民間領域では、2025年7月に三菱商事とのパートナーシップが公表されており、SkyOSを日本市場に展開し、多様な既存航空機への統合や、有人・無人の双方で運用可能とするオプショナルパイロット機能の提供を進めていく方針が示されています。また、2022年4月には、米国大手の航空医療輸送会社とされるAir Methodsとのパートナーシップが発表され、同社が運用する400機以上の単発ヘリコプターおよび固定翼機へのSkyOS統合に関する契約が締結されたとされています。Air Methodsは、SkyryseのシリーズB資金調達ラウンドに500万ドル(約7.7億円)を出資しており、航空医療サービス分野における安全性向上・運航効率化に資する技術として期待が寄せられていると考えられています。防衛分野においては、2025年1月に米陸軍との共同研究開発契約(CRADA)を締結したと公表しました。この契約は、陸軍が保有する2,400機以上のBlack Hawkヘリコプターを含む軍用機フリートへのSkyOS統合の可能性を検証することが目的として掲げられています。この取り組みは、パイロット訓練時間の削減、機体間の操作系統の共通化による相互運用性の向上、将来的なオプショナルパイロット運用(有人・無人いずれの形態でも運用可能とする構想)に資するものとされています。2025年12月には、SkyOSを搭載したBlack Hawkヘリコプターの初飛行が、搭載開始から約91日という期間で実施されたことが公表されており、指のスワイプ操作による自動離陸、安定したホバリング、精密な着陸といった機能を実証したとされています。これらのパートナーシップや実証の進展を通じて、今後、民間・防衛の双方において、航空機操縦インターフェースの簡素化や運航安全性・効率性の向上にSkyOSが一層貢献していくことが期待されています。

事業状況:
Skyryseは2025年7月、米陸軍で装備開発・調達分野の要職を歴任した退役中将のThomas H. Todd III氏を戦略アドバイザーとして起用したと公表しました。同氏の国防分野における豊富な経験や調達・運用の知見を活用することで、防衛用途を見据えたSkyOSの適用分野拡大や、軍・政府向け事業戦略およびパートナーシップ構築の強化が図られるものと考えられています。


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注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。

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