Kelluu 🇫🇮

所在地:ヨエンスー (フィンランド)
累計調達額:$4.8mn (約7.4億円) 
最新調達:Seed (2025年9月 $0.36mn (約5,000万円 154円レートで計算))
著名投資家:-
著名防衛投資家:-
事業カテゴリー:自律システム・オペレーション 
主要領域:航空領域

事業内容:自律飛行可能な軽航空機(飛行船)による高精度地表データの提供

同社は水素を動力源とする自律飛行船を用いて、最長12時間の滞空時間と1センチメートル単位の精度を持つ広域監視・データ収集を行う持続的な空中監視プラットフォームを中核事業として位置付けています。民間領域では、Kelluuは送電線・産業プラント・鉱山・森林などの広大なエリアを対象に、デジタルツインとリアルタイム監視を提供するソリューションを展開しています。2024年5月に、バッテリー向け低炭素ニッケル化学品の大手生産者Terrafameと、60平方キロメートルの工業サイトを対象にゼロエミッション飛行船から空撮データを継続取得する複数年契約を締結・継続したことを公表しました。同契約では、累計20テラバイト超のデジタルツインを構築し、工場敷地全体の3Dモデルとスペクトル・熱画像データから、鉱山の堆積量、交通流、排出・廃棄物、建設計画などをブラウザ上で常時把握するとともに、AI分析によりリスク検知や意思決定を高速化することが目指されていると考えられています。一方防衛分野では、2025年10月に、欧州地域開発基金(ERDF:European Regional Development Fund)を通じて、北極圏における無人飛行船の運用実証、NATO互換センサー統合、欧州軽量UAS事業者証明書(LUC:Light UAS Operator Certificate)の取得などを93万ユーロ規模(約1.7億円)で進めるプロジェクトを公表しました。同プロジェクトは長時間滞空可能な飛行船による広域監視と、捜索救難・国境監視などの緊急対応ミッションへの応用が見込まれています。また、2025年9月に同社は、フィンランド主導のDigital Deminingプログラムに参画し、PatriaやSaabなどと連携して継続的な空中センサー・プラットフォームとして地雷原のデジタルマッピングを行うことを公表しました。同参画は、地上の対地雷処理部隊を支援するものと位置付けられています。さらに、2025年10月に、防衛・安全保障分野の経験を持つTero Vauraste氏を取締役会長(Chair of the Board)に、技術リーダーJari Peltoniemi氏を取締役(Board Member)に任命したことを公表しました。同人事は、グローバル展開の加速と防衛領域での事業拡大を図るものと考えられています。

事業状況:
Kelluuは、2025年12月に、NATO Allied Land Command(LANDCOM)主導のTask Force X – Eastern Flank Deterrence Line実証実験においてmission assurance賞を受賞したことを公表しました。同実証では、フィンランド東部の極寒・着氷環境下で数日間にわたる自律飛行を実施し、5GとSATCOMを介してリアルタイムのマルチセンサーデータをNATO標準の指揮統制システムに統合したことが評価されています。同受賞は、NATOの東側国境における持続的な空中監視・通信中継能力の実用化に向けた重要なマイルストーンと位置付けられています。

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注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。

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