所在地:カトウェイク (オランダ)
累計調達額:$59.4mn (約90.9億円) 
最新調達:Seed (2025年12月 $59mn (約90.9億円 154円レートで計算))
著名投資家:-
著名防衛投資家:-
事業カテゴリー:レジリエンス・アクティブデフェンス
主要領域:航空領域

事業内容:自律飛行システムを活用した巡航ミサイル・迎撃システムの開発・製造

Destinusは、米国宇宙輸送サービス企業Momentusの元CEOであるMikhail Kokorich氏が2021年に設立した防衛テック企業です。同社のコア技術は、自律飛行制御システム、AI対応の視覚航法・誘導技術、自社開発ターボジェットエンジンの3つであり、これらを垂直統合することで、設計から製造まで社内で一貫管理し、迅速な開発サイクルと産業規模での量産を実現していると位置づけられています。同社の中核製品として、Ruta Block2巡航ミサイルは、射程450km以上、弾頭250kgを有し、戦略的資産や重要インフラへの精密打撃を目的とした自律型兵器システムです。T150ターボジェットエンジン(最大推力150kgf)を搭載し、低高度飛行とAIマルチモード誘導により多層防空圏内でも目標到達が可能な設計となっています。視覚航法システムVISTAは、昼間の光学情報と夜間の赤外線画像を統合し、GPS拒否環境下でも高精度な位置特定と経路追従を実現する技術基盤となっています。また、Hornet Block2迎撃システムは、射程70km以上、弾頭3kgを有し、カミカゼドローン、ISRドローン、低速ヘリコプターを対象とした電動迎撃兵器であり、車両、固定サイト、海軍プラットフォームでの配備が想定されていると考えられています。防衛分野では、2025年6月のParis Air Showにおいて、12以上の軍事代表団への技術実証とNATOおよびEU調達担当者との直接協議が行われ、同社のUAVプラットフォームおよび対ドローン技術について、戦場での運用実績に基づく能力説明が実施されたと公表しました。その後、2025年8月にはAI技術企業Daedaleanの買収に係る拘束力ある合意を締結したことが発表され、スウォーミング、マルチエージェント調整、センサーフュージョン、オンボードAI推論といったAI技術を自社の飛行システムに統合することで、自律システム全体にわたる欧州主権型AI能力の強化が図られているとされています。同年11月には、米国Shield AIと戦略的協力協定を締結し、戦闘AI「Hivemind」をRuta巡航ミサイルおよびHornet迎撃システムを含むDestinusの各種プラットフォームに統合することで、スウォーム攻撃(複数機による協調攻撃)および動的目標割り当てを可能とするミッション自律機能の実装を進め、ウクライナへのAI搭載無人システムの供給と欧州全体の防衛レジリエンス強化を目的とした取り組みであると位置づけられています。

事業状況:
2025年12月にはCommerzbankから€5,000万(約92.7億円)の商業銀行融資枠を確保し、総資本調達額は約€4億(約741億円)に達し、企業評価額は$17.6bn (約2兆6,400億円) と報告されています。同社は現在、生産ライン、統合施設、試験インフラの拡張を加速することで、欧州の防衛産業基盤における主権型自律システムの産業規模での製造能力強化が進められています。

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注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。

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