Palantir Technologies 🇺🇸

所在地:コロラド州 (米国)
累計調達額:$3bn (約4,620億円) 
最新調達 IPO (NYSE:PLTR, $449.87bn (約69兆円 154円レートで計算, 2025年12月27日時点) 
著名投資家:Founders Fund
著名防衛投資家:Friends & Family Capital, IQT
事業カテゴリー: 情報収集・分析
主要領域:サイバー・デジタル領域


事業内容:膨大なデータを統合・分析し意思決定を支援するAIプラットフォームの提供

Palantir Technologiesは、2003年にPeter Thiel氏、Alex Karp氏らによって設立された防衛テック企業です。同社は、9.11後の米国諜報機関におけるデータサイロ化問題を解決することを使命として、設立されたスタートアップ企業です。同社名の由来は、J.R.R.トールキンの小説『Lord of the Rings(指輪物語)』に登場する遠くを見通す魔法の石「パランティーア」に由来しており、複雑なデータから未来を見通す能力を象徴しています。同社は、膨大で複雑なデータを統合・分析し、政府・防衛・企業の意思決定をリアルタイムで支援する4つのコアプラットフォームを展開しています。政府・防衛・諜報機関向けの「Gotham」、企業向けデータ統合プラットフォーム「Foundry」、ソフトウェア継続配信システム「Apollo」、そして2024年に導入されたLLM統合の「AIP(AI Platform)」です。民間領域では、公衆衛生分野での実績が顕著です。2022年12月に米国疾病対策センター(CDC: Centers for Disease Control and Prevention)とのパートナーシップを更新・継続し、5年間総額4億4,300万ドル(約682億円)の契約を締結しと公表しました。同契約では、Palantir Foundryプラットフォームを活用して、将来の流行病や公衆衛生危機への持続可能なインフラを構築し、病気の監視、供給チェーン管理、医療対策の調整が進められています。防衛分野においては、2024年5月に米国陸軍と480百万ドル(約739憶円)規模の契約を締結しました。同契約では、Palantir AIPを活用してドローン映像や衛星画像から敵標的を自動識別し、情報分析官が標的を特定し攻撃判断を支援するシステムの構築が進められています。さらに、2025年7月31日には、米国陸軍がPalantirと新たなエンタープライズ・アグリーメント(EA)を締結し、最大10年間にわたり、総額100億ドル (約1.54兆円)を上限とする枠組みの中で、ソフトウェアおよびデータに関連する米国陸軍の将来的な需要に対応する包括的な契約体制を構築したことが公表されました。同契約では75の既存契約(15の主契約および60の関連契約)を単一契約に統合し、中間業者の手数料を排除することで、兵士への最先端のデータ統合、分析、AIツールへの迅速なアクセスを実現していると位置づけられています。このアプローチにより、調達タイムラインが短縮され、米陸軍および他の国防総省機関が必要に応じてPalantirの商用製品を購入する柔軟性が確保されることが位置づけられており、米国陸軍の戦力整備における重要な施策になるのではないかと考えられています。

日本での事業状況:
Palantirは2019年から日本市場への本格的な進出を開始しました。元SOMPO Holdingsの執行役員であった楢﨑浩一氏が日本代表取締役に就任し、戦略的な市場開拓の推進してきました。2021年4月には、SOMPO Holdingsと2,250万ドル(約34.6億円)規模の初期契約を締結し、セキュリティ、健康、ウェルビーイング関連の実運用データを分析・可視化する「Real Data Platform」の構築が進められました。また、2025年8月には、Fujitsuと新たなライセンス契約を締結し、日本企業向けにAI Platform(AIP)統合サービスの提供体制が構築されています。Fujitsuは独自のAIサービスとPalantir AIPを統合することで、日本企業の迅速なAIエージェント実装の実現を目指していると予想されています。


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注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。

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