所在地:カリフォルニア州 (米国)
累計調達額:$525mn (約809億円) 
最新調達 Series C (2023年11月 $300mn  (約462億円 154円レートで計算))
著名投資家:Lux Capital, Founders Fund
著名防衛投資家:Alumni Ventures, RTX Ventures, Silent Ventures, Overmatch Ventures
事業カテゴリー: 最先端製造技術・ディープテックハードウェア
主要領域:宇宙領域

事業内容:宇宙領域の配送サービスの提供

Impulse Spaceは、SpaceXの元推進担当CTOであるThomas Mueller氏によって2021年に設立された、軌道間輸送に特化した宇宙テック企業です。同社は、「Mira」および「Helios」を核とした軌道間輸送プラットフォームで In-Space Mobility(宇宙内移動サービス)を提供しています。Heliosは、中型打ち上げロケットとの組み合わせにより、低軌道から静止軌道、月遷移軌道までの同日配送を可能とし、大型ロケット並みの性能を中型ロケットのコスト構造で実現するプラットフォームとして位置づけられています。一方Miraは、全軌道対応の衛星配置能力を有し、予期しない事態への対応や緊急時の衛星再配置に対応する機動性を提供するものとされています。同社の競争優位性は、衛星バスなど宇宙機の大部分を自社で設計・製造することにより、軌道間輸送コストの削減を実現している点が挙げられます。平時利用においては、Impulse SpaceはRelativity Spaceとの長期パートナーシップを2022年に締結したと公表しています。同連携は、民間資本による火星への商業的ペイロード輸送を目的としており、Relativity社の3Dプリント再利用型ロケット「Terran R」を用いた火星ミッション(2026年頃の打上げを予定)の実施が期待されています。同ミッションでは、Impulse Spaceが提供する火星巡航宇宙機と着陸機により、火星への着陸と研究開発ペイロードの投下が計画されているとされています。このほか、次世代宇宙インフラを担う企業向けの案件開拓が進められています。一方防衛分野では、Impulse Spaceは2024年10月に米宇宙軍の宇宙システム軍団であるSpace Safari Officeおよび国防イノベーションユニット(DIU)から、戦術的即応宇宙(Tactically Responsive Space)ミッション「VICTUS SURGO」と「VICTUS SALO」を支援することを目的とした契約である3,450万ドルのSBIRフェーズIII契約を獲得しました。同契約に基づき、Miraビークルおよび高エネルギー上段機Heliosを用いた、軌道間の機動的な運用と宇宙状況監視能力の実証が計画されており、軌道上における動的な運用コンセプトや手順の検証が進められるとされています。

事業状況:
Impulse Spaceは
3億ドル(462億円)のSeries C資金調達を完了したと公表しました。同社は30件以上の商用・防衛関連契約を獲得しており、調達資金をMira軌道上ステージおよびHelios高エネルギーキックステージの生産能力拡大および研究等に充当することで、商用・防衛・民間部門における軌道上移動機能の拡大が期待されています。

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注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。

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