Boom Supersonic 🇺🇸
所在地:コロラド州 (米国)
累計調達額:$732.5mn (約1,128億円)
最新調達 Series B (2023年11月 $200mn (約308億円 154円レートで計算))
著名投資家:Y Combinator, Bessemer Venture Partners
著名防衛投資家:8VC, United States Air Force
事業カテゴリー: 最先端製造技術・ディープテックハードウェア
主要領域:航空領域
事業内容:マッハを超える機体作成・開発
Boom Supersonicは、2014年にカーネギー・メロン大学出身であるBlake Scholl氏により設立され、「To make the world dramatically more accessible (世界を劇的にアクセスしやすくする)」をミッションとする航空宇宙スタートアップです。同社は、1970年代のConcorde(かつて存在した超音速旅客機)以来途絶えていた商用超音速航空輸送を復活させ、マッハ 1.7で飛ぶ「Overture (同社の機体名)」旅客機の開発を進めています。平時の利用では、同社はJapan Airlinesとパートナーシップを結び、2017年に20機の優先発注権を、2021年6月にUnited Airlinesと確定15機かつオプション権35機の計50機の購入契約を締結し、2022年8月にはAmerican Airlinesから確定20機かつオプション権40機(計60機)の注文を獲得したと公表しました。これにより受注機体の合計は130機に達したと公表しました。防衛分野においては、同社は2020年9月には超音速政府専用機の構成設計契約を獲得し、Overtureの超音速性能により、米国の外交官および軍事指導者が世界各地の紛争地域への迅速な移動を実現し、時間優位性を通じた戦略的価値創造を目指していると公表しています。また、2022年1月に米国空軍から3年間で最大$6,000万ドル(約92.4億円)の戦略的資金増額(STRATFI)契約を獲得し、Overture旅客機の軍事応用研究を開始したと報告されています。具体的な検討対象としては、政府高官輸送、情報収集・監視・偵察(ISR)、特殊作戦部隊支援、太平洋空軍での迅速展開などが想定されていると考えられています。
事業状況:
Boom Supersonicは、2025年12月にSuperpower天然ガスタービン事業の展開と3億ドル(約462億円)の資金調達を公表しました。同取り組みは、AI データセンター向けの安定的な電力供給基盤を構築することを目的としており、年間4ギガワット超の生産規模への拡大を通じた電力供給体制の強化が期待されています。初期顧客Crusoe Energy社による29基の受注を通じたAI インフラストラクチャ開発加速と、調達資金によるSymphony超音速エンジン開発およびOverture超音速旅客機の認証取得により、今後の事業基盤の拡大が期待されています。
注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。