所在地:エスポー (フィンランド)
累計調達額:$762.4mn (約1,174億円) 
最新調達:Series E (2025年12月 $176.8mn  (約272億円 154円レートで計算))
著名投資家:Andreessen Horowitz, Accel
著名防衛投資家:Tesi, Drapper Associates,
事業カテゴリー:衛星・レーダーによる監視・観測
主要領域:宇宙領域

事業内容:地球観測用のインテリジェンスサービスの提供

ICEYEフィンランド・アールト大学の衛星プロジェクトから派生し、Rafal Modrzewski氏とPekka Laurila氏により2014年に設立された地球観測企業です。同社のコア技術は、合成開口レーダー(SAR)技術による全天候・昼夜を問わない地球観測能力、100kg未満の小型SAR衛星による迅速な打ち上げと大規模コンステレーション運用、最高16cm解像度の高精度画像取得能力の3つであり、防衛・情報機関、保険、自然災害対応、海事監視、金融などの分野における意思決定支援を事業の中核として位置づけています。民間領域においては、同社は2025年12月、英国の水道事業者Severn Trentとの提携を公表しました。約800万顧客を抱える英国最大級の水道事業者である同社は、ICEYEの洪水監視・分析サービス「Flood Insights Solution」を活用し、洪水範囲および深度の迅速評価により廃水管理ネットワークの気候変動への対応力強化を進めていることが公表されています。防衛分野においては、2025年9月、ICEYEはフィンランド国防軍とSAR衛星調達契約を締結したことを公表しました。契約総額は約€158M(約290億円)であり、この金額には主要調達に加えて衛星のライフサイクル延長およびシステム拡張のオプションが含まれていることが明記されています。同契約は、フィンランドの主権的な宇宙ISR能力の強化を目的として位置づけられています。また、2025年10月、ICEYEはIHI Corporationと地球観測衛星コンステレーション構築に関する調達契約を締結したことを公表しました。同契約では、IHIが初期段階として4基のSAR衛星および関連する画像取得システムを調達し、さらに20基の追加調達オプションを保有する構成となっており、2026年度からのデータ提供開始が計画され、2029年度までに24基体制の完成を目標として契約を進めています。さらには2025年12月、ICEYEとRheinmetall(装甲車両、防空システム、兵器システムを製造するドイツの防衛メーカー)の合弁会社Rheinmetall ICEYE Space Solutionsは、ドイツ国防軍から総額約€1.7 billion(約3,120億円)の契約を獲得したことを公表しました。同契約は2025年末から2030年末まで継続され、延長オプションが含まれており、ドイツ国防軍に対して独占的なSAR衛星コンステレーションアクセスを通じて1日あたり非常に多数の画像を提供することが明記されています。同契約で取得されるデータは、主にドイツ国防軍のリトアニア旅団の保護およびNATO東部戦線の安全確保を目的として位置づけられています。

事業状況:
ICEYEは2026年1月、ウクライナ国防省との提携拡大を公表しました。同契約では、ウクライナ国防省が世界最大のSAR衛星コンステレーションを通じて高解像度衛星画像への大幅に拡大されたアクセスを獲得し、戦術的なタイムラインでの持続的な状況認識を支援するのではないかと推測されています。

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注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。

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