Dedrone
累計調達額:$127.9mn (約197億円)
最新調達:Acq: Axon (2024年5月 $- )
著名投資家:-
著名防衛投資家:-
事業カテゴリー: 衛星・レーダーによる監視・観測
主要領域:宇宙領域
事業内容:不審ドローンの検知・監視を行うC-UASソフトウェアサービスの提供
Dedroneは、Cobionを共同設立後に産業用ドローンメーカー(後にHexagon ABが買収)を設立・したシリアルアントレプレナーであるJörg Lamprecht氏、産業用フィルターメーカーSeetech GmbHを設立したIngo Seebach氏、そしてCisco社が買収したJouleXの共同設立者であるRené Seeber氏の3名により、2014年に設立された、AI・機械学習を活用した対ドローン防衛システムを提供する空域セキュリティ企業です。同社は無線周波数、レーダー、カメラなど複数のセンサーを統合した「DedroneTracker.AI」プラットフォームにより、無人航空機を検知・追跡・識別・無力化する包括的な対ドローンシステムを提供しています。また、1,800万枚以上の画像を用いたAI解析により、高精度な脅威検知の実現が図られています。民間分野では、2025年1月に英国Norfolk Fire and Rescue Serviceと連携し、県内42消防署に160台のAxon Body 4ボディカメラを配備したと公表されました。同社のカメラはライブストリーミング、リアルタイムGPS位置情報、双方向通信機能を有し、複雑な火災事案における迅速な意思決定、他の緊急サービス(警察・救急)との連携強化、火災職員の安全性向上、および公共の信頼醸成に寄与することが見込まれています。一方防衛分野では、2024年2月に2023年に16件の政府防衛契約をグローバルで締結し、売上高が前年比3倍に増加したと公表しました。同社のシステムは32カ国で導入され、複数のG7加盟国政府、米連邦機関14機関、非米国政府20カ国で活用されています。ウクライナにおける実戦環境では、前線に沿って約300台のDedronePortableセンサーが配備され、600種近いドローンモデルの無線信号を識別・検知できる体制が構築されたと公表しました。各遠征キットは無線周波数センサー、頑丈なノートPC、マスト、バッテリー2個等で構成され、衛星経由でネットワーク接続が可能な形で、現場での継続的運用が実現されています。さらに、DroneDefender(無線周波数ジャマー:ドローンの操縦信号および位置情報信号に対して電波妨害を行い飛行を制御不能にする装置)を提供し、敵ドローンの検知・追跡・識別に加え、RF通信と位置情報信号の妨害による無力化機能が実現されたと公表しました。
事業状況:
Dedroneは、2024年10月、公共安全技術企業Axon Enterprise(Nasdaq: AXON)により買収が行われたと公表しました。同買収により、Dedroneの空域セキュリティ技術がAxonのTASER電気ショック装置、ボディカメラ、ドローン、AI駆動型プラットフォームと統合される見通しであり、緊急現場先着ドローン(Drone as First Responder: DFR)プログラムの推進および公共安全分野でのドローン活用能力の強化が図られるものと考えられています。
注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。