ARX Robotics 🇩🇪
所在地:ミュンヘン (ドイツ)
累計調達額:$62.6mn (約96億円)
最新調達:Series A (2025年7月 $13.2mn (約20億円 154円レートで計算))
著名投資家:-
著名防衛投資家:Project A Ventures, NATO Innovation Fund
事業カテゴリー:自律システム・オペレーション
主要領域:陸上領域
事業内容:自律型無人地上車両(UGV)および関連ソフトウェアの開発・製造
ARX Roboticsは、元Project A のリミテッドパートナーであり現J14 CapitalのパートナーであるMarc A. Wietfeld氏、元Grover(Series Cのユニコーン企業)でSenior Vice President of Global OperationsであったStefan Roebel氏、そしてドイツ連邦軍(Bundeswehr)における将校(Officer)であったMaximilian Wied氏の3名によって2021年に設立された、地上無人システムとAIソフトウェアを統合的に提供する防衛テック企業です。同社は、監視・輸送・負傷者搬送など多用途に対応可能なモジュール式無人地上車両(UGV)「Gereon RCS」と、既存のレガシー車両(旧来の軍用車両)を含むあらゆる地上プラットフォームに後付けで自律走行・群制御機能を付与可能なソフトウェアプラットフォーム「Mithra OS」を中核に、欧州域内で完結する防衛技術の供給体制(技術主権)と、消耗戦にも耐えうる自律的な戦力基盤(レジリエンス)の確立を目指していると位置づけられています。防衛分野では防衛分野では、2025年12月にGereonシリーズ無人地上システムの追加納入に関する大型契約をウクライナで締結したと公表しました。同契約により、ウクライナ軍向けに数百台規模のGereon RCSをMithra OSで相互接続したネットワーク型無人地上車両群を構成する計画が示されています。同契約では、偵察、兵站支援、野戦支援など複数の任務領域でGereon RCSが運用され、Mithra OSによって全車両が接続されることで、センサー情報、自律機能、オープンインターフェースが統合され、応答時間の短縮、補給の効率化、複数ロボットの協調運用などが実現される構成とされています。2025年12月には、Helsing(防衛テック企業)とARX Roboticsが、欧州防衛向けのAIベース偵察・打撃ネットワーク構築に向けた協業に合意したことが公表されました。同協業では、陸上領域のデジタル化・ネットワーク化・AI化を共同で進めていくと報告しています。また同パートナーシップでは、ウクライナでの戦闘経験とネットワーク化された技術運用経験を基盤としつつ、英国およびドイツなど欧州各国での共同プロジェクトに広げていく方針が示され、空中・地上の両ドメインにおけるAI活用型偵察・打撃の連鎖(Recce-Strike Chain)を構築する取り組みを進めると考えられています。
事業状況:
ARX Roboticsは、2026年1月に、バイエルン州首相府長官(Staatsminister)を務めるDr. Florian Herrmann氏がOberdingの本社を公式訪問したことを公表しました。同訪問の場では、無人地上システムと自律制御ソフトウェアを組み合わせた同社の取り組みが紹介されるとともに、バイエルン州内での高付加価値な雇用や地域産業への波及効果に対する期待が示されており、同社の事業が地域の産業・技術政策の観点からも重要な位置づけとして認識されつつあると考えられます。
注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。