Alpine Eagle 🇩🇪
所在地:ベルリン (ドイツ)
累計調達額:$12.4mn (約19億円)
最新調達:Seed (2025年3月 $12.4mn (約19億円 154円レートで計算))
著名投資家:General Catalyst
著名防衛投資家:-
事業カテゴリー:自律システム・オペレーション
主要領域:航空領域
事業内容:AI搭載型の対ドローン(C-UAS)システムサービスの提供
Alpine Eagleは、元Airbus Helicopters Inc.で電装システムエンジニアリング部門責任者を務めたJan-Hendrik Boelens氏と、Fraunhofer-Gesellschaft(フラウンホーファー研究機構)でシニアサイエンティストを務めたTimo Breuer氏らによって2023年に設立された防衛テック企業です。同社の事業の中核は、複数の無人機を空中に展開し、それ自体を「センサー兼・迎撃機」として運用する対ドローン防空システム「Sentinel」です。Sentinelの最大の特徴は、AIを搭載した「空飛ぶ監視塔」として機能する点にあります。従来の地上レーダーでは、山や建造物の陰(死角)を低空飛行してくる小型無人機(UAS)の発見が遅れるという弱点がありました。Sentinelはセンサー群を常に上空に配置することでこの死角を解消し、敵の早期発見から識別、そして遠距離での迎撃までをネットワーク上で統合的に実行します。また同システムは、位置情報を狂わせる「スプーフィング(なりすまし攻撃)」や激しい電波妨害が常態化した戦場であっても、GPSに依存せず、独自のセンサー技術(慣性航法やセンサーフュージョン)によって自律的に運用し、安定した防空能力を維持できるよう設計されています。防衛分野においては2025年7月、英国防省の次世代対ドローン防衛プログラム「Project Vanaheim」において、Alpine EagleのSentinelが英米部隊による空対空対無人機試験に投入され、実戦を想定したフィールド環境での有効性が検証されたと公表しました。同検証は、防空用の無人機群を上空に展開し、単一のオペレーターで管制しながら、小型無人機を探知・分類し、スタンドオフ距離から迎撃できるかを確認するものであり、地形の影響を受けにくい空中センサーと高い自動化レベル、データフュージョン(複数センサー情報の統合)に基づく対ドローン運用が、実際の部隊訓練環境の中で機能し得ることを示す試験として位置づけられています。
事業状況:
Alpine Eagleは、2025年7月に元Royal Navy士官かつ元McKinseyコンサルタントであるMichael Golden氏をCommercial Director兼Head of UKとして迎え、英国市場を製造・開発・パートナーシップ構築の重要拠点として位置づける方針を示しており、今後英国での事業拡大が予想されています。
注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。