Onebrief 🇺🇸
所在地:ハワイ州 (米国)
累計調達額:$311mn (約478.9億円)
最新調達: Series D (2026年1月 $200mn (約308億円 154円レートで計算))
著名投資家:Y Combinator, General Catalyst, Insight Partners, Salesforce Ventures
著名防衛投資家:-
事業カテゴリー: 情報収集・分析
主要領域:航空領域
事業内容:作戦立案等をAIで高速化するソフトウェアプラットフォームサービスの提供
Onebriefは2019年、元米陸軍将校のGrant Demaree氏と元data.world及びIACのエンジニアRafa Pereira氏により創業された、AI駆動の指揮統制オペレーティングシステムを提供する防衛ソフトウェア企業です。軍事司令部におけるリアルタイム作戦状況管理、AI駆動ワークフロー、共同編集機能を統合したプラットフォームを展開しており、米国防省の Non-classified Internet Protocol Router Network (NIPR:非機密インターネットプロトコルルーターネットワーク)、Secret Internet Protocol Router Network (SIPR:機密インターネットプロトコルルーターネットワーク)、Joint Worldwide Intelligence Communications System (JWICS:統合世界情報通信システム)の全ネットワークで運用されています。同プラットフォームでは、「カード」と呼ばれる構造化データ単位により情報が管理され、変更がリアルタイムで全関連文書に反映される設計となっており、作戦計画・命令・状況報告が共同編集可能です。Anthropic Claudeを基盤に米軍教範で訓練されたAIアシスタントにより、ユーザーの平均作業時間が従来の半分に短縮される効果が報告されています。防衛分野においては、2023年9月に米空軍機動軍団(AMC:Air Mobility Command)からSBIR Phase III無期限納入契約(IDIQ)が締結され、その最初の契約として専門ソフトウェア提供が150万ドル(約2.3億円)で開始されました。2024年7月には、同IDIQ契約下で米太平洋艦隊軍(U.S. Pacific Fleet Forces)向けSBIR Phase III契約を190万ドル(約2.9億円)で獲得し、12ヶ月間のソフトウェアライセンス提供が進められています。2025年2月には、同IDIQ契約下で米空軍機動軍団向けソフトウェアライセンス契約を150万ドル(約2.3億円)で獲得しました。2025年8月には、米宇宙軍司令部(USSPACECOM)J83からSBIR Phase III契約を350万ドル(約5.4億円)で獲得し、12ヶ月の基本期間と12ヶ月のオプション期間でソフトウェアライセンスの展開が進められています。これらの取り組みにより、軍事司令部における意思決定速度の向上と作戦効率の改善が進められており、今後さらに同盟国を含む世界規模での展開拡大が想定されていると考えられます。
事業状況:
Onebriefは2026年、Series D資金調達(2億ドル、評価額21.5億ドル以上)を完了したことを公表しました。同ラウンドはBattery VenturesおよびSapphire Venturesが主導し、Salesforce Venturesの新規参加およびGeneral CatalystとInsight Partnersの追加投資を得ています。同時に、Onebreifは防衛イノベーション企業Battle Road Digitalを買収し、リアルタイム運用意思決定支援能力をプラットフォームに統合しました。これにより、計画・ウォーゲーミング・シミュレーション・ライブ意思決定支援を統一されたエコシステムとして提供する統合司令作戦プラットフォームが実現され、軍指揮官がより迅速に状況認識、シミュレーション、意思決定を行うことが可能になると考えられています。
注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。