Leo Labs 🇺🇸

所在地:カリフォルニア州 (米国)
累計調達額:$111mn (約171億円) 
最新調達 Series B (2024年2月 $29mn  (約44.6 億円 154円レートで計算))
著名投資家:Insight Partners
著名防衛投資家:-
事業カテゴリー:衛星・レーダーによる監視・観測 
主要領域:宇宙領域


事業内容:独立的な商業宇宙状況把握データの生成・提供

LeoLabsは、2015年にSRI Internationalの研究者と元NASA宇宙飛行士により設立された、レーダー技術・衛星追跡アルゴリズムをベースとする商業宇宙状況把握(SSA: Space Situational Awareness)プロバイダー企業です。同社の差別化要因は、独自開発した地上配備型フェーズドアレイレーダー(電子制御により電波のビーム方向を迅速に変更することで、上空を通過する多数の物体を同時に、また継続的に高精度で追跡可能な高性能レーダー・アンテナ)のグローバルネットワークにより、24時間365日・全天候型の独立したデータ生成機能の保有を可能にしている点だと考えられています。米国防衛省の公開データでは捕捉困難な小型デブリまで検知・追跡する精度を有しており、低軌道における空間状況認識の精度向上に貢献するものと考えられています。民間利用においては、同社は2025年8月にNASAとSpace Act Agreementを締結しました。同合意に基づき、LeoLabsの衛星追跡観測データ・レーダー観測値・軌道安全性製品をNASA Conjunction Assessment Risk Analysis(CARA)プログラムに提供し、米国防衛省の衛星追跡データと組み合わせることで、低軌道における宇宙船衝突リスク評価の精度向上を進めています。防衛分野においては、同社は2025年12月に米国商務省の宇宙商業局(Office of Space Commerce、OSC)と米国宇宙軍のJoint Commercial Operations cell(JCO)から、自社の宇宙物体カタログ(Object Catalog)へのアクセス権をライセンスする契約を獲得しました。同契約は、米国政府の複数の機関が初めて共同でLeoLabsの商業宇宙監視データを大規模に活用する画期的な事例として位置づけられています。低軌道上の約25,000個の宇宙物体(衛星および宇宙デブリ)を追跡する世界最大級の商業データセットが、米国宇宙軍のUnified Data Library(UDL:データの一元管理・保管)に継続的に配信される予定です。具体的には、LeoLabsのレーダー観測データ、軌道更新情報、機動検知データなどが提供され、衛星等の衝突回避および宇宙領域認識の精度向上が進められる見込みです。

日本での事業状況:
LeoLabsは2022年5月、伊藤忠アビエーションを通じて日本防衛省・航空自衛隊との契約を締結したことを公表しました。この契約では、航空自衛隊の低軌道における運用要件を満たすため、LeoLabsの低軌道衛星追跡・デブリ監視・衝突回避サービスがサブスクリプション形式で提供される予定です。今後、日本における宇宙状況把握能力の強化に伴い、同社の商業SSAデータサービスの活用に関する検討が進められる可能性があると考えられています。


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注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。

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