Origin 🇱🇻
所在地:リガ (ラトビア)
累計調達額:$10mn (約15.4億円)
最新調達:Pre-Seed (2024年11月 $5.3mn (約8億円 154円レートで計算))
著名投資家:-l
著名防衛投資家:-
事業カテゴリー:レジリエンス・アクティブデフェンス
主要領域:航空領域
事業内容:弾薬搭載付きC-UASシステムの開発・提供
Origin Roboticsは、自律追尾型アクションカメラドローンAirdog (Alarm.comにより買収)の創業者兼CEOであったAgris Kipurs氏と、Alarm.comのドローン・ロボティクス部門でチーフエンジニアを務めたIlja Nevdahs氏によって2022年3月に設立された防衛テック企業です。同社の中核製品として、BEAKは携行可能なドローン発射型精密誘導兵器システムであり、最大射程15km、弾薬ペイロード最大4kg、飛行時間最大60分の仕様を有し、光学・赤外線カメラによる目標照準機能と対妨害アンテナ、軍用グレードデータリンク(軍用規格の通信回線)により、電波妨害環境下での精密誘導攻撃に対応する設計となっています。また、BLAZEは爆薬弾頭を搭載した対無人機迎撃システムであり、目標空域を飛行しながら攻撃対象を探索する徘徊型攻撃ドローンや敵対的無人機など高速移動する空中脅威を対象とし、レーダー誘導による初期接近とEO/IRセンサー・AI画像認識によるリアルタイム識別・ロックオン、オペレーターによる交戦承認後の自律迎撃という運用フローを備え、現場到着後10分以内での飛行準備完了と連続発射1分未満の迅速展開が可能な携行可能迎撃システムです。防衛分野では、2025年8月に欧州委員会のUrsula von der Leyen委員長、ラトビアのEvika Siliņa首相、欧州委員会国防・宇宙担当委員のAndrius Kubilius氏がOrigin Roboticsを訪問し、EU調達メカニズムの見直しと新規防衛能力の取得・実地試験を可能にする政策対話が行われたと公表しました。同年9月にはDefSecIntel Solutionsとの覚書を締結し、欧州初の国境横断ドローン検知・迎撃システム「Drone Wall」構想において、DefSecIntelの長距離レーダー・電子戦能力とBLAZE自律迎撃システムを統合した多層防御システムの提供が進められています。2025年11月にはベルギー国防省が€50M(約92.7億円)の対ドローンパッケージの一環としてBLAZEを選定し、その後エストニアおよびラトビアも発注を行い、防衛強化を進めていると考えられています。
事業状況:
Originは、2026年2月に、自律型対無人機迎撃システムBLAZEの初期ロットをラトビア、エストニア、ベルギーの3カ国に引き渡し、欧州で初めて国産の完全自律・弾頭搭載型ドローン迎撃システムの実配備を進めていることを公表しました。同納入は、短期間での対無人機防御能力の立ち上げを目的とした緊急取得と位置づけられており、中長期的には追加のレーダーおよび電子戦能力を含む約5億ユーロ規模の対ドローン能力整備プログラムへと発展させる方針になると推測されています。
注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。