Orbital Insight 🇺🇸
所在地:カリフォルニア州 (米国)
累計調達額:$130.2mn (約201億円)
最新調達: Acq: Privateer (2024年5月 $ - )
著名投資家:Lux Capital, Sequoia Capital, GV
著名防衛投資家:IQT
事業カテゴリー: 情報収集・分析
主要領域:宇宙領域
事業内容:衛星などの地理空間データをAIで分析し、意思決定向けのインサイトの提供
Orbital Insightは、テキサス州立大学オースティン校でコンピュータサイエンスの博士号を取得したJames Crawford氏により2013年に設立された地理空間ビッグデータ企業です。同社は衛星画像や無人航空機(UAV)等から得られる地理空間データを機械学習・画像解析で処理し、社会・経済動向の把握に資するインサイトの提供を行っています。民間領域では、2013年の創業以来、全世界の石油タンクを衛星画像で識別し、タンクの浮き屋根の影の大きさの変化から貯蔵量を解析するサービスが提供されており、世界規模での石油の需要予測に活用されていることが報告されています。同社が毎日更新する「World Oil Storage Index」はBloombergターミナルにも搭載されており、ファンドマネジャーや金融機関による商品取引の意思決定において活用されているとされています。2017年11月には、伊藤忠商事およびスカパーJSATとの衛星画像解析データに関する代理店契約が締結され、日本市場向けの営業展開が開始されました。防衛分野においては、2024年7月に米国国家地理空間情報局(NGA)のProject Aegir(エギル計画)において、商業海洋認識データおよび分析の提供パイロット契約を受注したことが公表されました。同契約はNGAの新たな調達手段である商業ソリューションオープニング(CSO)の初適用であり、公表から選定までを90日未満で完了させたとされています。Project Aegirは「米インド太平洋軍の責任地域における違法な海洋船舶活動の識別、監視、追跡」を目的としており、Orbital Insightは5ヶ月間にわたり最大200万ドル (約3億円) の枠組みの中でパイロット試験を実施し、その結果によって長期契約またはより広範な調達への展開が検討されると考えられています。
事業状況:
2024年5月に、米アップルの共同創業者のスティーブ・ウォズニアック氏が立ち上げた宇宙スタートアップ企業であるPrivateerがプリシーズ段階を経て5,650万ドル (約87億円) のシリーズA資金調達を実施し、同時にOrbital Insightを買収したことが報告されています。同資金調達ラウンドはAero X Venturesが主導し、Lux Capital、BOKA、Starburst、Winklevoss Capitalが参加したと位置づけられています。買収後、Orbital InsightのTerraScope地球観測プラットフォームはPrivateerの衛星追跡データエンジン「Wayfinder」と統合され、陸・海・空・宇宙領域を横断するデータ統合プラットフォームの構築が進められると報告しています。
注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。