Modern Intelligence
累計調達額:$5mn (約8億円)
最新調達: Seed (2024年5月 $- )
著名投資家:-
著名防衛投資家:-
事業カテゴリー: 情報収集・分析
主要領域:サイバー・デジタル領域
事業内容:防衛向け少量データで検知、識別を行うAIサービスの提供
Modern Intelligenceは、投資およびソフトウェアエンジニアであるJohn Dulin氏、開発者でWhiteboard Dynamicsの元CEOであるJoe Cieslik氏、AI科学者・数学者であるTristan Tager氏によって2020年に設立されたAI企業です。同社は情報理論および複雑性理論における独自の進展を活用したAI技術を開発し、特に防衛産業におけるAIの採用促進に焦点を当てています。同社の中核製品である「Cutlass」は、衛星画像、フォワードルッキングインフラレッド(FLIR:赤外線カメラ)、艦艇自動識別装置(AIS:船舶の位置通報システム)といった複数のセンサーからのデータを統合し、海洋領域における船舶の検出・追跡・識別を実行するAIソフトウェアです。このプラットフォームにより、麻薬取締、船舶臨検・押収、艦隊戦闘などのミッションにおいて、海洋標的の追跡および識別を可能にします。同社の技術的特徴は最小のデータからでも情報分析を可能とする学習能力にあります。従来のソリューションが物体の認識を行うために数千のデータサンプルを必要とするのに対し、Modern Intelligenceは、画像内の物体を2次元形状ではなく3次元形状に変換することで、同一のソースからより豊かな学習データセットを生成します。この結果として、データセットに存在しない、あるいはわずかな画像しかない未知の船舶であっても、正確に識別・追跡することが可能とされています。防衛分野では、2022年3月にBedrock Capital主導のシード・ラウンドにおいて500万ドル(約8億円)の資金調達を実施し、同年夏に米海軍特殊戦(NSW)のTrident Specter演習において海洋監視技術の試験を実施するよう選定されたkことが公表されました。Trident Specter演習は米海軍特殊戦の重要な統合演習であり、Cutlassのリアルタイムセンサーフュージョン機能および低データ学習能力が、実運用環境における有効性の検証対象となったものと考えられています。その後、同社は海軍研究局(ONR)、統合省庁間タスクフォース南部(JIATF-S)、海軍特殊戦(NSW)、国家地理空間情報局(NGA)、米空軍との試験を実施し、複数の国防総省機関にまたがる評価が進められています。INDOPACOMおよびSOUTHCOMのシミュレーションミッションにおける標的追跡の試験も実施されており、地域別作戦司令部の運用環境を想定した検証が進められているものと位置づけられています。これらの試験を通じ、CutlassのAIモデルが複雑な海洋環境における高精度な船舶識別・追跡能力を実証しているものと考えられています。
事業状況:
Modern Intelligenceは、2024年5月にシード・ラウンドでの資金調達を行い、また、チームの採用としてエンジニアを公募していることから、今後より海洋領域を超えた防衛分野全体への製品展開が加速されるものと考えられています。
注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。