累計調達額:$19.1mn (約29億円) 
最新調達:Seed (2025年3月 $9.1mn (約14億円 154円レートで計算))
著名投資家:-
著名防衛投資家:-
事業カテゴリー: 自律システム・オペレーション
主要領域:海上領域

事業内容:太陽光発電型自律無人水上艇の長期海洋監視・環境観測サービスの提供

Seasatsは、起業家であるMike Flanigan氏, Max Kramers氏、そして Dylan Rodriguez氏によって2020年に設立された、太陽光を主な動力源とする小型自律型無人水上艇(ASV:Autonomous Surface Vehicle)を用いて長期の海洋監視・環境観測・測位サービスを提供するデュアルユースの防衛テック企業です。同社の代表的なプラットフォームであるLightfishは、全長約11フィート(約3メートル)、幅約1メートルのコンパクトな設計でありながら、船体上の太陽電池と4kWhクラスのバッテリー、および予備発電機を組み合わせることで、最大6カ月に及ぶ連続自律運用と6,000海里規模の航続距離、さらにシービュー状態6(海況6)までの荒天下での運用が可能とされています。また、レーダーや各種海洋センサーに加え、光学・赤外線カメラ(EO/IR)やStarlink Miniによる衛星通信モジュールを搭載することで、広域海域からのリアルタイム映像・センサーデータ伝送と、遠隔オペレーションによる持続的な海洋状況把握を進めてると考えられています。民間領域では、Lightfishが数カ月単位の海洋監視と環境観測に活用され、従来の有人調査船に比べてコストと安全リスクを大幅に削減しながら長期間のデータ取得を支援していると考えられています。一方防衛分野では、Seasatsは米海軍・海兵隊向けの無人水上艇ソリューション提供企業として活動しており、2025年9月に米海軍のNIWC Atlantic(Naval Information Warfare Center Atlantic)から海兵隊向けのLightfish納入を目的とした上限約8,900万ドル(約137億円)規模のSBIR Phase III IDIQ(Indefinite Delivery/Indefinite Quantity)契約を獲得したと公表しました。同契約により米海兵隊は長期海上情報・監視・偵察(ISR)を実現するLightfishを継続的に調達できるようになったとされています。その後2025年10月には、高速かつ長耐久の自律型無人水上艇「Quickfish」を発表し、カリフォルニア沖での複数日にわたる米海軍演習において35ノット超の高速性能、数週間の洋上待機能力、隠蔽型の無人航空機発射ベイ、モジュラー式ペイロード統合能力 (任務に応じて、を交換できる構成) を実証したことが報告されています。今後は、Lightfishによる数カ月単位の長期広域監視とQuickfishによる高速対応とを組み合わせることで、海上ドメイン認識(MDA:海上における船舶・活動を常時把握する能力)および海上治安任務において、持続的監視と高速迎撃を両立させる無人水上ソリューションとしての活用が進むと予想されています。

事業状況:
Seasatsは、2026年1月APFIT(Accelerate the Procurement and Fielding of Innovative Technologies)プログラムの一環として、米国防省から自律型水上艇の調達・生産・展開加速を目的とする2,400万ドル (約37億円)を受給したと公表しました。同予算は、米海軍および米海兵隊の推薦に基づき付与されたものであり、Seasatsの長時間航行型自律水上艇(ASV)の調達・生産能力の拡充と運用配備の加速を通じて、高度な海洋監視能力をより低コストかつ迅速に現場へ提供することを目的としているのではないかと考えられています。

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注意: 本稿は、公開情報および政策文書に基づく一般的な整理を目的としたものであり、特定の企業、技術、能力の優劣や戦略的示唆を意図するものではありません。個別の分析や議論については、関係者間の適切な枠組みのもとで行われるべきものと考えています。

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